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2025.05.09
防空壕のある古民家で味わう手作り御膳「おうちカフェわか」

京阪膳所本町駅のすぐ近く。静かな住宅街にたたずむ「おうちカフェわか」は、築100年以上の古民家をほぼそのまま活用した隠れ家的カフェです。切り盛りするのは、オーナーの古崎弘さんと女将の操さん。昭和レトロ感漂う洋間や座敷で、弘さんが腕を振るう家庭料理をのんびりと楽しめます。
ランチタイムの一番人気は「わか御膳」(1200円)。例えば月曜はハンバーグ、水曜は唐揚げ、木曜は白身魚ソテー……と洋食中心の〝気まぐれ〟な主菜に、小鉢3種とご飯、コーヒー、ケーキがセットに。弘さんが家庭菜園で育てた野菜や果物が季節ごとに皿を彩ります。
取材日の主菜は唐揚げ。ほろりと柔らかくジューシーな鶏肉にびっくり! 全体に飽きのこない優しい味わいで「もともと料理のプロではないのですが、素材や調理法など工夫を凝らし、どんな世代の人も食べやすいメニューを心がけています」と弘さん。コスパの良さも常連さんに好評とか。
そんな心遣いは、締めくくりに登場するコーヒー&ケーキにも発揮されています。昔からコーヒーを淹れるのが趣味だった弘さんは、開業にあたり自家焙煎の資格を取得したそう。ブレンド・モカ・コナなど常時数種類を用意し、注文ごとに生豆を手焙煎して1杯ずつ丁寧にドリップしています。
前日に仕込み、早朝から焼き上げるケーキは、しっとり食感のフィナンシェやロールケーキ、パウンドケーキ、クグロフなどから日替わりで2〜3種類をラインナップ。食後でもスルッとお腹に入って満足感を高めてくれる、控えめな甘さもうれしいポイント。ケーキとコーヒーだけでもオーダー可能です。
元は弘さんの実家で、実は戦時中は防空壕に使われていた地下室もあるこの建物。剥き出しの木の梁とコンクリート壁に囲まれた独特な雰囲気の中で食事をするのも、なかなかできない体験です(要予約・冬は閉鎖)。
カフェ以外にもいろいろな使い道を模索しているといい、たとえば2階の和室では、大津出身の落語家・三遊亭わん丈さんによる落語会「落語deカフェ」を不定期で開催。空き部屋のレンタル(1時間700円)もOKです。
「こんな使い方がしたい」という相談にも応じてくれる、何ともフリーな空気の流れる空間。親しい親戚のおうちに遊びに行く気分で出かけてみては?

飲みやすい期間限定コーヒー「ハニーブルボン」。自家製フィナンシェとの相性も抜群

昭和にタイムトリップしたような座敷で、くつろぎのひとときを

夫妻で掃除と装飾をしたという防空壕ルーム。非日常感にドキドキ
<営業データ>
住所/大津市膳所1-16-29
電話/077-523-2397
営業時間/11:00〜16:00 ※モーニング実施の第4日曜のみ9:00〜13:00
定休日/火曜・金曜・土曜・第1〜3日曜
駐車場/なし
「おうちカフェわか」のInstagramは▶こちら