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2024.03.08

話題の古典文学の世界をクローズアップ「源氏物語と大津」

フォトスポットやオリジナルグッズも楽しめる




2024年のNHK大河ドラマがスタートし、改めて紫式部と『源氏物語』に注目が集まっています。紫式部はご存知の通り、平安時代に生きた貴族の女性。彼女が執筆した『源氏物語』は世界最古の小説とされ、世界中で30以上の言語に翻訳出版されています。

そんな世界に誇る傑作の始まりは、紫式部が観音様への祈願のために、大津・石山寺へこもったこと。滞在中に見た、琵琶湖に映る月から着想を得て書き始められたと言われます。

そんな『源氏物語』始まりの地と言える大津で、特集展示「源氏物語と大津」が開催されています。会場は、大津や近江の歴史と文化に関する展示や調査を行っている大津市歴史博物館。

展示は源氏物語ゆかりの石山寺の寺宝を中心に、『源氏物語』にまつわる屏風や掛け軸、絵画などを2024年1月から約1年間・6期にわたって紹介するもの。土佐派や狩野派など日本画を代表する流派の有名絵師が手がけた作品も多く、きらびやかな平安絵巻の世界が満喫できます。

3月12日から始まる第2期展示では、光源氏と紫の上の出会いのシーンである『源氏物語』の名場面を江戸時代の名絵師・俵屋宗達(たわらやそうたつ)が描いたと伝わる「源氏物語図色紙(「若紫」)」が必見。通期展示の、光源氏のモデルの一人と言われる源融(みなもとのとおる)の肖像を模した「懸仏(源融像)」も見逃せません。

さらに博物館のエントランスロビーには、紫式部が物語の一節を書き始めた場所と言われる石山寺本堂「源氏之間」を再現したフォトスポットや、『源氏物語』の各帖のあらすじが分かるデジタル展示なども登場。物語の世界に入り込んで記念撮影したり、子どもと一緒に名作を学んだり、様々な楽しみ方ができそうです。

またミュージアムショップでは、この展覧会オリジナルのグッズも販売。トートバッグやサーモボトル、マスキングテープなど、展覧会の後も日常使いできそうなアイテムが揃います。春休みのちょっとしたお出かけに、家族みんなで気軽に足を運んでみては?


エントランスロビーは無料で入場できるので、気軽に立ち寄ってみて


狛犬が目を引く展示スペース。源融を祀る大津・伊香立の融神社を護るものだそう


長等山のふもとに建つ博物館

<営業データ>
住所/大津市御陵町2-2
電話/077-521-2100
営業時間/9:00~17:00(最終入場16:30)
料金/大人330円、高大生240円、小中生160円
休館日/月曜(祝日の場合は翌日)・祝日の翌日
駐車場/60台




「大津市歴史博物館」のHPは☞コチラ

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