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2023.05.26

繊細な甘味とお茶を楽しむ“和のアフタヌーンティー”「御菓子司 亀屋廣房」



京阪石山坂本線「中ノ庄」駅から徒歩2分。かつて膳所城の城下町として栄えた住宅街の一角、旧東海道に面する古き佳き佇まいの一軒が「御菓子司 亀屋廣房」です。京菓子の老舗「亀末廣」で職長も務めた初代が、戦時中の1941(昭和16)年に創業した和菓子店。お茶が盛んな大津らしく、茶席用の干菓子や生菓子をつくる一方、石山寺ゆかりの「源氏窓」や膳所藩主・本多家にちなんだ「にほの菊」など、数々の大津銘菓も生んできました。

そして当代の黄瀬清さんが数年前から始めたイートインでは、「アフタヌーンティーセット」(1200円)が大人気。麗しい季節の上生菓子に、干菓子2~3種と好みの銘菓1種、そしてドリンクがつく贅沢なメニューです。生産者を訪ねて選んだ徳島の和三盆など、無添加・無農薬の素材を生かした和菓子の数々は、しっとり繊細なきんとんや軽やかな歯触りの琥珀菓子など甘みも食感も多彩で、まさに口福のひとときを運んでくれます。信楽朝宮産の抹茶をはじめドリンクもすべてオーガニック。

そしてもう一つ、見逃せない名物が「兼平餅」。木曽義仲の忠臣・今井兼平ゆかりの街道名菓を復刻したもので、近江羽二重糯(おうみはぶたえもち)にヨモギと黒糖を練り込んだ餅に、香ばしい丹波黒豆きな粉がたっぷりまぶされています。つぶあんを添えて供され、残ったきな粉も粒あんに絡めて最後まで楽しむ人が多いそう。
趣ある掛け軸や扇子などとともに干菓子の木型が置かれた店内には、1階テーブル席のほか、2階には懐かしい空気が漂う14畳の座敷も。匠が繰り出す、繊細で上品な和の甘みに舌鼓を打ちつつ、ゆるりと過ごせます。



「東海道名物 兼平餅と無農薬焙じ茶」825円(持ち帰りの「兼平餅(つぶあん付き)」は1包100g・648円)



全国菓子博受賞の「にほの菊」など銘菓の数々から、お土産を選ぶのも楽しい



落ち着いた家並みが続く、旧東海道沿いの「亀屋廣房」

〈営業データ〉
住所/大津市本丸町3-7
電話/077-522-3927
営業時間/10:00~15:00(L.O.14:30)※予約の場合は時間変更可。2階座敷利用は予約がベター
定休日/日曜・祝日、ほか臨時休業あり
駐車場/1台(無料)


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