SMILE KOUEI通信

2020.07.17

御饅頭処 餅兵「生麩餅」

つるんと潤う、季節限定の涼感和菓子

 涼しげな麻の暖簾をくぐれば、色とりどりの生菓子がずらり。宝暦年間(1751~63年)から場所を移すことなく、旧東海道沿いの地で和菓子を販売している御饅頭処 餅兵。初代・餅屋兵祐(ひょうすけ)の名を縮めたのが屋号の由来だそう。

 6月中旬から9月中旬までの夏季限定で販売されている名物が「生麩餅」(3個入り・570円)。周りを包む笹の葉をめくれば、みずみずしく潤った生麩の餅が現れます。
 小麦と餅粉を合わせて作られる生麩は、グルテン由来のモチモチとした食感と、ツルツルとしたのどごしが特徴。白い生麩の生地と対照的な真っ黒の黒胡麻餡は、「淡白な生麩と組み合わせて味に迫力を出すため」に、八代目店主・梅村眞司さんが発案したもの。黒胡麻から出る油分で餡がリッチな甘さに仕上がり、生麩のさっぱりとした風味とのバランスが抜群です。さわやかに鼻に抜ける笹の葉の香りも清涼感を感じさせてくれます。
 店内で冷やして販売されている生麩餅。暑い日にはすぐにでも口に運びたくなる一品です。

 菓子の製造は、創業当時から変わらず家族の手作り。現在は、梅村さんと奥さんの2人で、パインやキウイなど季節のフルーツ餅や、アールグレイのわらび餅など、従来の概念にとらわれない和菓子も考案。「時代とともに味覚は変化します。常に新しい味にチャレンジし、絶えず変化していきたいです」と梅村さん。引き継いできた伝統を大切にしながらも進化を続ける、老舗の味をご賞味あれ。


店内にはかつて旅人に菓子を提供していた木皿が残る ※現在は店頭販売のみ


大麦を焦がしたはったい粉と米ぬか粉が香ばしくも甘い代表銘菓「兵祐餅」(180円)


2018年11月に店舗を改装

 

<営業データ>

住所/大津市中央2-5-37

電話/077-522-7356
営業時間/10:00~18:30
定休日/日曜、不定休
駐車場/なし

 

御饅頭処 餅兵のHPは▶ こちら